倫理学的に考える

「倫理学的に考える」とは、ひとりよがりな考えに陥ることなく、他者と共有できるように考えるということである。
「他者と共有できるように考える」には、他の人びとと対話することが必要である。
なぜなら、「倫理」とは「倫」(ともがら、仲間)+「理」(すじみち)=〝仲間のルール〟という意味であり、仲間=社会で共有できる基準でなければ意味がないからである。

「他の人びとと対話する」際には、言葉と論理に徹しなければならない
これは、自分の考えを他の人にもたどってもらえるようにするためである。
それによって、建設的な批判や指摘を受けることができる。
また、自分では気づかなかった長所や欠点を知ることができる。
そして、他の人びとから受けた批判や指摘は自分の考えにフィードバックし、修正すべき点は修正する。
こうした作業の繰り返しによって、自分の考えは徐々に他の人びと=社会から納得できる基準になっていくのである。

また、「倫理学的に考える」際は、これまでの倫理学説や他人の考えを参照したり援用したりすることが必要である。
しかし、それらはあくまでもひとつの基準にしかすぎないのであるから、参照したり援用したりする基準そのものを絶対視してはならない
「エライ人が言っているのだから信頼できる」という思い込みや先入観は、絶対に禁物である。

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